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ヒマつぶし情報

2021.10.25

【デスストランディング】究極の配送ゲー

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ただひたすらに荷物を運ぶゲームをご存知だろうか

2019年11月に発売されたゲーム

「DEATH STRANDING(デスストランディング)」


これは遠くない未来、あの世とこの世がつながってしまう現象「デスストランディング」によって、地上で生活することが出来なくなってしまった世界でのお話です。主人公サムはポーターと呼ばれる運び屋で、シェルターからシェルターへと荷物を運ぶのが仕事。彼はある依頼を受けて、各地に散らばるシェルターをわたり歩くことになりますが、その道中で様々な人に出会い、様々な出来事に遭遇し、やがてアメリカの運命を背負うことになる・・という物語です。「メタルギア」シリーズで有名な小島秀夫監督による「コジマプロダクション」が手掛けたゲームです。


こちらのゲーム、つい先日ディレクターズカット版なるものがあらためて発売されまして、PS5用に色々とアップグレードされたんですが、私、買えてません。


PS5もってません。


数ある小売店の抽選会に参加してみたものの、いっこうに当たる気配がない。ツイッターのトレンドに流れる「PS5抽選」の文字を見るたびに「あ、メール来てないなぁ」と理解する日々を送っております。買う気があるのに売ってないっていうのはほんと悲しいですね・・・


と、いうわけで。ディレクターズカットの感動に触れるのはまだ先になりそうですが、せっかくなのでPS4版をもとにちょっと紹介させていただこうかな、というわけです。まずはこのゲームのアイデンティティ「どうやって荷物運ぶん?」というところから。




二宮金次郎スタイル


こうです。


人力です。アナログです。荷物は背中に背負うのです。まず荷物が落ちないように固定する器具を取り付けて、そこにどんどん荷物をつんでいきます。


彼がこのゲームの主人公、サムです。海外ドラマ「ウォーキングデッド」でおなじみの俳優ノーマン・リーダスさんが演じています。あー見たことあるわーって人も多いはず。日本語吹き替えは声優の津田健次郎さん。某アニメで人気に火が付き、ドラマにバラエティにとひっぱりだこのあの方です。イケメンです。イケメン×イケボです。イケメンの過剰摂取です。ゲーム起動してものの数分ですでに幸せです。



えっと、話をもどします。



この黄色い箱が荷物です。荷物にはアタッシュケースのような小ぶりなものから、ドラム缶のような大きなものまでさまざまです。そして中身もさまざま。それを落とさないように、壊さないように、気を付けながら運ぶのがこのゲームのメインになります。


何度もいいますがこれはガチの配送ゲーです。


それって面白いの?


わかります。イメージし辛いですよね。でもそれがこのゲームの醍醐味なんです。今までなかったこんなゲーム。プレイしてみるとかな~り奥が深いんです。




さっそく運んでみよう


ここは拠点となる配送センターのひとつです。入口は地下へと続いており、その奥には住居があるのですが、サムはそこへは行きません。入ってすぐの場所に端末が設置されているので、誰にも会わずに配送依頼を受注します。ちょっと寂しいですが、それくらい地上は危険なところなんです。この世界の配送業者は、常に死と隣り合わせです。えらい危険な目にあったりするのでお気をつけて。



今回は「ミュージシャン」のところへ荷物を運びましょう。どれくらい距離があるか、土地の起伏はどれくらいか、ざっくりと確認することができます。これは配送中にも携帯端末で随時チェックできるので安心です。


このゲーム進めてみるとわかるのですが、土地をよむことがめちゃくちゃ大事になってきます。


気分は登山家。




地上にあるもの


地上に出たサムは地図を確認しつつ目的地へと向かうことなります。ゲームを進めるとバイクや車に乗ることもできますが、基本的な移動手段は「徒歩」です。


この見渡す限りの大自然を、徒歩で移動することになります。


たった1人で黙々と移動し続けるゲーム、それがデスストランディングなんです。でもこの「孤独」こそがこのゲームの重要なキーワード。各地に散らばるシェルターには、地上へ出ることもできずに地下で静かに暮らしている人たちがほとんどです。かつての友人に会いに行くこともできず、青空を見ることもできず、孤立した生活をおくっています。そんな彼らに物資と共に希望を届けるのがポーターである主人公サムの役目なんです。



ときにはこんなふうに険しい崖をのぼりながら。ちょっとした段差でつまづくことがあるので要注意です。このゲーム、こけそうになった瞬間に「ふんばる」ボタンを押すとちゃんと踏ん張ってこけずにすみます。逆にうまく踏ん張れないとヨユーでこけます。場合によっては顔面からズシャアッと。背負った荷物がバラバラと落っこちることもあります。


目の前の崖を転がり落ちていく黄色い箱を見た瞬間めっちゃ焦って追いかけようとしてまたこけます。


そうなると荷物の耐久度は減り、これが0になると完全に壊れてしまい配送失敗。かなり慎重に運ばないといけない場面が多々あります。落ちたら手でつかみ、背中にのせる。のせた荷物はうまくバランスをとれるように積みなおす。めっちゃ地道な作業が続きます。



ときには川もわたりながら。あんまり深いところだとすべって流されます。まさに自然との闘い。ちなみにこの川に水没しても荷物は壊れていくので要注意。なるべく浅いところを見極めて慎重に進むことが重要です。


アイテムとして「ハシゴ」や「ロープ」なんかもあるので、崖をのぼるとき、おりるときなどに使うとよさげです。ハシゴは狭い川なら反対側にわたして橋のような使い方もできるので、アイデアしだいではかなり配送が便利になります。この辺は実際に歩いてみないとわからない場面が多いですが、何度も通ることになる場所もあるので「次はあっちから行こう」とか「向こうの方がよかったかな」なんて考えながらいかに楽に荷物を運ぶかをきわめていくことになります。


ね、まさに配送ゲーでしょ。




ところで...

トレーラーや画像にもあるとおり、サムが胸に何かくっつけているのにお気づきでしょうか。これはサムが地上に出る時には必ず"装備"するもので、サムにとってはなくてはならない存在です。



この子はBB(ブリッジベイビー)と呼ばれる、まごうことなき赤ちゃんです。生きてます。笑ったり踊ったりしてくれます。めっちゃかわいいです。


「どういうこと??」と思うでしょうが、この子の生い立ちには深い話があるのです。まさにこのゲームの最重要キャラといってもいいほど。これ以上は言えません!うーんネタバレはしないのでね。気になる人は実際にプレイしていただいて・・


とにかく、この子がいなければサムは地上で安全に移動することができません。まさに運命共同体。ではどんな危険があるのでしょうか?




時雨


危険を察知するカギは「雨」です。この世界の雨は時雨(ときう)と呼ばれ、ふれたものすべての時間を超絶早送りするチカラをもっています。具体的にどういうことかというと、例えば草木は猛スピードで成長して枯れます。鉄は猛スピードで錆びていきます。


人体は猛スピードで老いていきます。


これが地上での生活ができない大きな理由のひとつです。家を建てても腐るの早いし、雨に濡れたら命に係わる・・こんな生活とてもおくれません。そのため、地上にあるのは最低限の入口だけ、地上に出れる人もごく少数の、それも限られた装備を身に着けて安全に移動できる人だけ、つまりそれがサムのようなポーターというわけです。当然、配送する荷物も時雨の影響を受けて劣化してしまうので、より安全かつ素早く配送する技術が求められます。


しかし、危険はこれだけではありません。雨がその強さを増したとき、"彼ら"は現れます。




BT


お分かりいただけただろうか



この空中に漂う黒い影は簡単な話が幽霊です。ゴーストです。この世のモノではありません。彼らは人間の気配を感じ取ると引きずりこもうと襲ってきます。そう、じつはがっつりホラー要素があるんです。



これめーっちゃこわいんすよ。

序盤はね(意味深)。



この「BT」と呼ばれる影を事前に察知し、かつ肉眼では見えづらい彼らの位置を正確に知らせてくれるのがBBのチカラなのです。



画像のアンテナみたいなものが「オドラデク」と呼ばれるBBとリンクしたBTセンサー。これがパタパタする方にBTがいるよ気をつけろ!というわけですね。彼らがそばにいるときは、息をひそめて慎重に行動しなければいけません。見つかると大変なことになります。


大変なことになったサム。このあとさらなる悲劇がーー☆




無事に配送完了!


なんとか悪夢から逃げ出したサムはようやく配送先にたどり着きました!黄色い箱はちゃんと黄色いままでした良かった。かなりへんぴなところにありますが、これが「ミュージシャン」のいるシェルターです。配送先では住人は外へ出られない代わりにホログラムで出迎えてくれます。


入口でめっちゃ手を広げてアピールしてくれてるのが「ミュージシャン」

実は三浦大知さんです(!)


このゲームでは各界の著名人がゲストキャラクターとして出演しています。ちなみに、他のシェルターには「富江」でおなじみの漫画家・伊藤潤二さんがいます。すごい。



荷物を納品すると、荷物の状態・時間などから評価をもらえます。この評価が高いとちょっといいことがあったり、サムのポーターとしてのランクが上がります。ゲームを進めるとこれを極めるのがだんだん楽しくなってくるんです、いやほんとに!!


基本的にはこうして配送センターで依頼を受け、配達し、新たな土地へ進む、この繰り返しになります。まだ見ぬ土地へと配送を完了させれば、その場所で新しくサムを助ける技術が手に入り、冒頭に触れたバイクや車を作ることができます。なんならそれを走らせるための道も作ります




何もなかった土地をサムが開拓していく、そんなクラフトゲー要素も兼ね備えたこのゲーム、地下を掘って作るセーフハウスや、機械を動かすための充電スポット、さらには持ちきれない荷物を預ける落とし物ボックスなんてものも作れます。



このゲームは1人用のゲームですが、オンラインで全世界のプレイヤーとつながることができるんです。


違うプレイヤーが建てた建築物が自分の世界でも表示されるという斬新な機能。


ほかのサムが作ったセーフハウスで休んだり、ほかのサムが落とした荷物を拾って代わりに届けたり、ほかのサムがたてた看板にエールをもらったり・・自分で建てた建築物が劣化してくると、ほかのサムが直してくれたりもします。これすっごく助かるんですよ!建築物や看板には「イイネ!」が送れるので、見えないけれどお互いに支援しあっている感があって楽しい。荷物を拾ったら「イイネ!」届けたら「イイネ!」充電したら「イイネ!」看板を見つけたら「イイネ!」・・・自分が作ったセーフハウスに「イイネ!」もらえた時はめっちゃうれしいんです。もっと良い場所に充電スポットつくってみたり、こっちにセーフハウスあるよ!と看板をいくつもたててみたり。


ゲームで満たされる承認欲求ってやつですね。


褒めて伸ばしてくれるタイプのゲームです。




ロケーションと音楽


配送先はストーリーを進めていくにつれどんどん広がっていきます。ひたすらに草地が広がっていたり、険しい山が続いていたり、荒れ狂う吹雪の中を進んだり。困難な道を乗り越えると壮大な景色に出会えるんですが、そんなときにふと音楽が流れ始めるのです.



こちらはトレーラーなので実際のゲームプレイとは演出が異なりますが、流れている曲はゲーム内でも聞くことができます。歌っているのは「Low Roar」アイスランドのアーティストです。配送中、それまでただ静かに自然の音を聞くだけだったのに、開けた場所へ出た瞬間や雨が上がった瞬間にひっそりと曲が流れ始める・・そのタイミングがまた絶妙で、困難を乗り終えることへの賛歌みたいでめちゃエモいんです。すっごい感動します。


ゲーム内に収録されている曲はこれだけではありません。




こちらは「Bring Me The Horizon」の「Ludens」


めっちゃ格好イイしエモエモのエモ。





そしてこちらは「星野源」の「Pop Virus」


そう!おげんさん!すごいですよねこのメンツ。曲もめっちゃカワイイカッコイイ。


地上に設置できる建築物には音楽を設定できるものもあるんですが、山登りしてて見えてきたおとしものボックスからこの曲が流れてきたときはめっちゃ親近感わきますよ。なんかうれしくなります。めっちゃ「イイネ!」連打します。





さらには温泉もあるんですよー!


温泉にはちゃんと効能があって、仕事の疲れを癒してくれます。BBもポッドごとあったまってて気持ちよさそう。険しい道を乗り越えて見えてくる温泉、浸かってまわりを見渡せば大自然に囲まれていてめっちゃ壮大です。キレイです。いろんなところにあるので、配送仕事そっちのけで秘湯探しに出かけるのも良きです。温泉、いけてないなぁ。行きたいですね温泉(しみじみ)。




仕事を終えたら


仕事につかれたら配送センターや各地のセーフハウスでひと休みしましょう。中はこんな感じ。モンエナ飲んだり、シャワー浴びたり、トイレにいったりできます(?)。ここなぜか「プレイヤー」がカメラの目線からサムにちょっかいを出すことができるんです。なんというか、ギャルゲーみたいな感じ。急に。アソビゴコロですよ多分。


変なところ見つめすぎるとぶん殴られます。


変なとこってどこ?何を殴るの?


メタ要素満載です。私はいつもきれいに配送終えてから自分で作ったセーフハウスへ帰り、ちゃんとシャワー浴びてトイレ入ってキレイさっぱりしてからビールで乾杯して電源落とす派です。え?サムの話ですよ?もはや生活のルーティンさえも再現しにくるデススト、おそるべし。ほかにもめっちゃいろんな小ネタがある部屋です。飽きない。




という感じのゲームです

どうでしょう。伝わりましたかね、このゲームの面白さ。


ぶっちゃけて言いますと好みがめちゃくちゃ分かれるゲームです。


ゲーマーの方はご存知の通り、メタルギアシリーズよろしく設定がすごーく濃くてすごーく深くて理解が追い付かないゲームなのです。ムービーの多いゲームなので映画ファンにわかりやすくいうなら「クリストファー・ノーラン系ゲーム」です。つまりは1度観ただけじゃ理解できないけどなんかすごいやつ。


今回は「配送」を中心に説明してみましたけど、ストーリーは私にもちょー難しいんですよね(正直)。でも完璧に理解することだけが"楽しむこと"じゃないですもんね。



ゲームも映画も「すげー!」って思えればそれだけで最高!!

ハイいいこと言ってみたー!!



まあ、いわゆる洋ゲーRPGのとっつきにくいトコってそこですよね(いや厳密にいえばデスストは洋ゲーじゃないけど)。「なんかストーリーとか操作とか難しそう」でもやってみると結構たのしいです。お菓子だって、ねえ、食べてみないと好みの味かどうかなんてワカラナイじゃないですか。なんでも手出してみるのはいいですよ。



というわけで、実際のゲームプレイはこちらをどうぞ⇩



ゲーム実況者「2Bro.」さんです。小島監督とも対談してる方々です。いいなぁ。


ストーリーに関するネタバレはほとんどなしでプレイしているので、買うかどうか迷ってる方にはちょうど参考になるんじゃないかと。2話目以降は3人それぞれのチャンネルで


弟者「荷物を運ぶ人」

兄者「高いところのぼる人」

おついち「国道を作る人」


と三者三様の楽しさを紹介しているので、そっちものぞいてみるといいかもしれません。結構フリーダムに歩き回れるので楽しみ方はほんと人それぞれって感じのゲームです。





では最後はサムのビールかけでお別れです!


皆さんぜひ楽しいゲームライフを!!



デスストランディング(コジマプロダクション)

デスストランディング(プレイステーション)

現実でも黄色い箱に反応してしまうようになった洋ゲー四天王。ハマったゲームのアイテムって現実でもそう見えてくるよね。デスストで国道作りすぎて道のなりたちに興味持ったりもしました。ザ☆ゲーム脳。画像はホログラム三浦大知さん。似て・・る?

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